新しい季節。

新年度に入ってはや4日が過ぎました。

みなさまいかがお過ごしですか?

 

 

3月末、西粟倉村の託児所の卒園式に行ってきました。

私女将は保育士として一昨年まで託児所に勤めておりまして

そのときの担任していた子どもたちが卒園するので呼んで頂いたのでした。

(西粟倉村には「保育園」がなく「幼稚園」しかないので、仕事を持つ家庭の3才未満の子どもたちは託児所に行きます)

 

 

卒園に際してお手紙を書いて欲しいという現在の担任の先生からの依頼があり、保護者の方に書きました。

 

 

保護者のみなさまへ
本日はご卒園、おめでとうございます。
思い起こせば約2年前。
まだまだお母さんが恋しい1歳児。
朝の登園時の泣き声は、保護者のみなさまにとってもさぞおつらい日々だったと思います。
私たちが心掛けましたのは、おうちの次に安心できる場所を作ること。
ゆっくりでいい。マイペースでいい。少しずつでいい。
まずは保育士に慣れ、園に慣れ、おともだちに慣れ・・・
そして一番大好きな家族の元へ戻れる安心感。
大人になってとっても大切な「自分は必要とされている」「自分はこれでいいんだ」という

『自己肯定感』をしっかりと持って欲しかったのです。
その安心感の中で与えられる遊びではなく、自ら生み出す遊び。
なので、天気のよい日は毎日おさんぽ。
まいにち同じ風景はありません。
空も雲も草花も川の流れも・・・
この豊かな西粟倉の自然の中でできる限り外の空気にふれてきました。
もしかしたら、このような保育に物足りなさを感じた方もいらっしゃったかもしれませんが
この世に生まれてわずか1~2年の子どもたちが母から離れる不安感・恐怖感
を少しでも取り除いてあげたかった。
そして、命がけでお産みになられたお子さまを私たちにお任せくださいました
保護者のみなさまに少しでも安心して欲しい。
その一心でした。
私はお迎えの時間、保護者の方を見つけて走り寄っていく時の子どもたちの顔
が一番好きです。
これからますますお子さまも成長し、子育てに悩み壁にぶつかることもあるかもしれませんが、

そんな時はぜひあのお迎えの時の顔を思い出してくださいね。
1歳児クラスでの一年間は私の宝物です。
ありがとうございました。

 

託児所の卒園児たちは2歳児クラス、つまり3月末の時点で3歳になった子たちです。

日々の劇遊びの様子もしっかりと見せてくれ、笑いあり涙ありの楽しいお別れ会でした。

プログラムの中にお母さんやお父さん、おばあちゃんのもとに戻ってふれあい遊びをする時間があったのですが

そのあと、園の先生に呼ばれて自分たちの場所に戻っていく子どもたち。

 

 

・・・これってすごいことです。

この年齢の子どもたちだと、一度お母さんたちの所に帰ると戻れない子が多い。

それが当然だと思うのです。

ですが強制されるわけでもなく、笑顔で自然とクラスに戻れた子どもたち。

この子たちの中には『安心感』が根付いているんだな・・・と感じたひと時でした。

 

保育士にできることは「何かを教える」ことではない。

特に3歳未満の子どもたちに関しては。

あえて言うなら「あなたを愛している」ということを保護者も保育士も一丸となって子どもに伝え続けること。

 

 

 

 

安心感を得た子どもたちはこれから自信を持っていろんなことにチャレンジできるのだと思います。

私が紆余曲折ありながらも悩みながらもぶつかりながらも新しい道に進むことができるのは

母のおかげなんだな・・・と改めて感じる春のよき日でした。

 

 

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その託児所の若い先生たちが送ってくれたお花。

私の大好きな白とグリーンのアレンジメント。

子どもたちの未来はあなたたちが背負っている。

そのための協力は惜しみなくするよ。

お互いに頑張ろう。

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